デオドラントクリームの主要成分とその働き

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わきがの消臭クリームの成分には、欠かす事のできない2種類の有効成分(※)と、各メーカーが独自に開発した成分が使われています。※バナー画像は【医薬部外品】ノアンデの公式サイトからの引用です。

このサイトで紹介している商品も、それぞれ30種類前後の成分でつくられていて、大事な役割をはたしていますが、すべての人に等しく効果があるわけではありません。

人によっては、アレルギー反応を起こす場合もあり、気が付かないで使い続けると肌を痛めるだけでなく、体調を崩す事にもつながります。

永く使い続ける商品ですから、成分をしっかり確認したうえで、異常があれば直ぐに使用を中止する、あるいは他の商品へ変更するなどの対応が必要です。

わきが消臭クリームの主要成分とその働き

デオドラントクリームのおもな成分は、以下の通りです。

  • イソプロピルメチルフェノール(シメン-5-オール)
  • パラフェノールスルフォン酸亜鉛
  • (塩化アルミニウム)

「イソプロピルメチルフェノール」と「パラフェノールスルフォン酸亜鉛」は基本的な有効成分として、このサイトで紹介しているすべての商品に含まれています。

しかし、「塩化アルミニウム」は、消臭ではなく制汗剤として使われますので、このサイトで紹介しているデオドラントクリームには含まれていません。

<塩化アルミニウムについて>
もう一つ、制汗剤として使われる代表的な成分として「塩化アルミニウム」がありますが、このサイトではデオドラント(消臭)に焦点をあてているため、ここでは解説いたしません。
また、制汗のために角栓を物理的に作ることに対する素朴な疑問と、副作用によって刺激性皮膚炎を起こす可能性もあります。

シメン-5-オール(イソプロピルメチルフェノール)

・強い「殺菌作用」「防腐作用」があり、ほとんどの消臭クリームの主成分です。「イソプロピルメチルフェノール」は医薬部外品化粧品の成分表示名称ですが、化粧品では「シメン-5-オール」として知られています。皮膚刺激性はほとんどありませんが、強い殺菌作用のため、化粧品・医薬品それぞれについて、含有量の上限が決められています。

厚生労働省の化粧品基準によれば、洗い流さない、あるいは粘膜に使用する場合、0.1%以下の基準が設けられています。また、手指・皮膚の消毒として1.5~2%溶液(希釈倍数:20~50倍)、軟膏については、2~5%軟膏(希釈倍数:50~67倍)を用いるよう指針がでています。

副作用については記載がありませんが、アレルギー反応を起こす人もまれにいるようです。

パラフェノールスルフォン酸亜鉛

「収れん剤」「殺菌剤」「消臭剤」として効果があり、消臭クリームの主成分の一つになっています。発汗を抑え毛穴を引き締めるので、収れん化粧水やニキビ化粧水などにも使われます。

また、余分な皮脂の分泌も抑えられますので、ニオイの原因となる雑菌の増殖を防ぐことができます。石けん・シャンプーなど、直ぐに洗い流す化粧品としては、2.0%までの含有が認められています。

塩化アルミニウム

強い「制汗作用」があります。塩化アルミニウムが汗腺内の水分と反応して水酸化アルミニウムという物質に変化し、それがさらに皮膚のケラチンと反応して角栓を作り、汗腺を塞ぎます。汗そのものを物理的に抑え込み、結果としてわきが臭を防ぎます。

一度塗れば1週間効果が持続する消臭クリームには、塩化アルミニウムを主成分としているものが多いです。しかし、自然にできる角栓は外部からの雑菌の侵入を防いでくれる一方、ニキビの原因にもなり、角栓を取ったあとの痕跡で悩んでいる人もいます。

また、金属アレルギーの人にとってはリスクとなる可能性がありますので、この成分を含む商品については個人的にはおススメしていません。

基本ベース成分について

主成分以外の基本ベース成分については、どの商品についてもほぼ共通です。

通常、油性成分、水性成分、粉末成分、界面活性剤(乳化剤)など、用途にあわせて配合され、シットリ感などの肌触りを作りだすのが配合の目的です。

ここでは、消臭クリームに共通して配合されている主な成分を紹介します。

成分 特徴
ジメチコン 被膜を形成し、撥水性・潤滑性に優れ、軽いなめらかな感触を肌や髪に与えます。
PEG-9 ポリジメチルシロキシエチル ジメチコン 乳化剤として使用され、主にスキンケアクリーム、クレンジングなどに配合されます。
セリサイト 原料は鉱物の雲母で、なめらかな感触とやわらかな光沢を与えます。化粧品の表示名は「マイカ」です。
メチルハイドロジェンポリシロキサン 潤滑材として、表面が粉っぽくなる粉浮きを防ぎます。
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体 テクスチャ(つけ心地など肌にのせたときの質感)の伸びを良くし、サラサラした質感を与えます。
塩化Na 塩のことです。肌を引き締める収れん作用や、キメを整える効果があります。
クエン酸Na クエン酸を中和したナトリウム塩です。pH値を調節させる働きがあり、肌を弱酸性の状態にします。
フェノキシエタノール アルコール成分で、防腐剤や殺菌成分として多用されますが、パラベンなどに比べ毒性が低いところが特徴です。
ジエチレントリアミン5酢酸5Na液 化粧品の酸化を防止して、皮膚を炎症のトラブルから保護します。
炭酸水素Na 弱アルカリで、水に溶けにくい性質があります。化粧品にはpH調整剤として配合されます。
炭 酸Na いわゆる重曹のことです。アルカリ度は炭酸水素Naより強く水に良く溶けて、肌の角質を柔らかくする効果があります。
塩化Na 弱アルカリで、水に溶けにくい性質があります。化粧品にはpH調整剤として配合されます。
架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物 オイルに対する溶解性に長けていて、乳化物の粘度や安定性を保つために配合される成分です。
精製水 金属イオンを除去した上水道水で、基本ベースの水性成分として使われます。
エタノール 収れん剤です。皮膚を引き締め、発汗や皮脂分泌を抑える目的として配合されます。
メントール 化粧品には香料として配合されますが、軽い炎症やかゆみを抑える効果があります。メントールたばこ、ハッカ油などで良く知られています。
カキタンニン 収れん剤、抗菌剤として配合されます。悪臭の元となるタンパク質と結合し、別の成分に変化することで高い消臭効果が生まれます。
シャクヤクエキス 漢方薬として婦人病の改善目的で使われ、消炎効果、収れん効果があります。
茶エキス 緑茶特有の抗酸化力の強いフラボノイド成分、カテキンを含んでいます。収れん作用、美白作用、殺菌作用などがあり、石けん、乳液、クリームなどにも配合されます。

各商品独自の成分について

主として漢方薬としても知られている植物由来成分です。

各メーカーが”消臭効果””使いやすさ””使い心地”を考え、独自の配合によって特徴を作り出していますが、ここでは、多くの製品に使われている成分を紹介します。

成分の一部がアレルギーの原因となる可能性もありますので、自分の肌に合うか否かをしっかりチェックする必要があります。高価な商品だからといって、無理して使い続けることは絶対に避けなければいけません。

そのためにも、「返金保証」などの契約条件をしっかり確認しておくことが大事です。

成分 効果
アマチャエキス 収れん
ドクダミエキス 収れん
ユキノシタエキス 美肌
海藻エキス 被膜
シルクエキス 被膜
紅茶エキス 除菌
ヨクイニンエキス 漢方薬としてイボ治療に使われ、美肌・保湿効果があります。
キノシタ 収れん
ワレモコウ 抗炎症、収れん効果があります。
クマザサエキス 抑臭
シナノキ 消炎効果、鎮静効果、保湿作用があります。
オプバク 保湿
オトギリソウ 保湿
ローマカモミラ 保湿
ハマメリスエキス 抑臭
アルピニアカツマダイ種子エキス 美肌
プルーン酵素分解質 美肌
ヒメフウロエキス 美肌
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