玄関先で失礼したいけど・・・、足臭をなんとかしたい!
親しい方のお宅への訪問では座敷へ通されるのを覚悟しなければなりません。体質にもよりますが、靴を脱いだときに放たれる悪臭は、ワキガよりも強烈です。
足裏からのイヤな臭いのおもな原因物質は、「イソ吉草酸」と「酢酸」。とくにイソ吉草酸は、悪臭防止法第2条に定める悪臭物質にも指定されている成分。スメハラの迷惑レベルじゃない?
ワキガなど、体臭が強いと言われる欧米人ですが、英国紳士は足裏が臭くないとのこと。その秘密は、靴を履くときの習慣にあるようです。
「足汗」そのものが足臭の原因ではない
体質にもよりますが、足裏のイヤな臭いを発するそもそもの原因は、「足汗」。といっても、足汗そのものが臭いわけじゃありません。
足汗そのものは、カラダの汗と同じ成分ですが、汚れ皮脂などと一緒になった汗が雑菌に分解されることによって、あの耐えがたいニオイがつくられます。
ワキガの場合、多少なりとも外気との通気がありますから、我慢できないほどの臭いにはならないことも少なくありません。しかし、靴の中の密閉空間は、雑菌天国。
靴の中の高い湿度が雑菌天国に
高温多湿の環境は、靴の中の雑菌にとっては天国です。
歩いているときは、蹴りだすときにかかとにできるすき間から空気がはいり、着地するときに土踏まずから空気が押し出され、自動的に換気されています。
しかし、立ちっぱなしだったり、デスクワークで座りっぱなしだと、靴の中の空気が循環しないため、高温多湿に。
靴の中が密閉状態になり足汗が乾きにくいので、多汗症だと、さらに雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
日中、湿っぽくなった靴下を、こまめに履きかえるという方法もありますが、ふだんの生活習慣のなかに取り入れるのはなかなか難しそうです。
足臭を防ぐためのイギリス流「靴の中敷き」
ワキガが強いといわれる欧米人ですが、足臭のケアはどうしているのでしょう。
その秘密が、イギリス流の靴の中敷き(インソール)に隠されているようです。靴の中敷きは、クッション性を高めたり、O脚の矯正にも使われることがありますが、英国では、皮の中敷きが手足の多汗症の治療にもつかわれているようです。
NHK「あしたが変わるトリセツショー」では、イギリス皮膚科学会が“多汗症の治療法”として「皮の中敷き」を使う理由について、つぎのように説明しています。
手足に多量の汗をかく病気“多汗症”。その治療法の1つとして、イギリスで使われるのが「革の中敷き」です。近年の研究で、足のにおいの原因物質が10分の1に抑えられることも明らかに!
「皮の中敷き」は、イギリス皮膚科学会による臨床医の治療ガイドラインでも推奨されているイチオシ技とのこと。
そして、「皮の中敷き」のもっとも大切な機能が、靴の中の多湿環境の改善!
足は体の中でも蒸れやすい場所。湿度が高いと細菌は大増殖し、排せつ物(足臭の元)も大量に出てしまいます!
NHKの番組では、足臭がキツイ芸人さんが「革の中敷き」を実際に試し、相方がそのニオイをチェックしました。その結果、相方が鼻を足先に近づけても、まったく気にならないほど改善!もっとも、芸人さんなので、多少我慢しているかもしれませんが。
足汗をおさえる制汗成分「塩化アルミニウム」について
多汗症やワキガの外用薬としてよく処方されるのが、塩化アルミニウムです。汗腺にフタをして、汗が出るのを抑えます。
塩化アルミニウムは、表皮の汗管にフタをして発汗を物理的に止め、強力な制汗作用がありますが、その一方で皮膚への刺激が強いことでも知られています。
塩化アルミニウムが、皮膚への刺激が強い理由として考えられるのが、成分の皮膚への浸透力。表皮の角層よりさらに深くまで浸透するようです。
多汗症治療をおこなう専門クリニックでは、様子を見ながら、塩化アルミニウムの濃度を少しづつ上げていきます。
肌にやさしい制汗成分「クロルヒドロキシアルミニウム」
クロルヒドロキシアルミニウムは、肌への刺激が少ないことで知られる制汗成分です。
表皮の角層へ浸透し、ゲル化することで汗腺にフタをして発汗をおさえます。角層までの浸透なので、塩化アルミニウムとくらべ肌にやさしいのが特徴です。
日本人の肌質は、欧米人とくらべとても繊細なので、制汗成分「クロルヒドロキシアルミニウム」を配合した制汗剤が肌に合うようです。
全身に使える「薬用デオドラントクリーム」
部位別で使えるデオドラントクリームも多いですが、「薬用デオドラントクリーム」には、クロルヒドロキシアルミニウムを配合し、肌にやさしく全身に使えるものがあります。
【医薬部外品】「デオエースEXプラス」は、日本人と肌質が似ているポーランドで開発された人気のデオドラント「デオエース」を国内で開発製造したもの。
わき汗や足汗だけでなく、顔や首回りなど全身に使え、薬用デオドラントとしての制汗・殺菌効果が期待できます。
まとめ
足汗の発汗量が多いと、足臭がキツクなりやすいですが、「革の中敷き」を使うことで、かなり抑えることができそうです。
足を清潔に保ち、靴下を変えるなど、「革の中敷き」との合わせ技でによって、足臭をかなり改善できると考えられますが、発汗量によっては不安です。
制汗作用がある「薬用デオドラントクリーム」は、朝出かける前に塗ることで、一日中、足臭を気にせず快適に過ごすことができるので、試してみてはいかがでしょう。
【医薬部外品】「デオエースEXプラス」のように、全身に使えるクリームをバッグに忍ばせておけば、いつでもどこでも使えるますからとても便利です。