腋臭(ワキガ)のための香水・フランス人から学ぶ使い方

デイリーケア
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腋臭(わきが)が気になるときに悩むのが、香水の使い方。

大切な人と会ったとき、その人のニオイの記憶はいつまでも忘れることができません。服装などの見た目はリセットできますが、ニオイは、その後会うたびによみがえってきます。

大切なときに使いたいのが香水ですが、ワキガが強い方の場合、香水の選び方と使い方で失敗することが多いようです。

ワキガの臭いを消したいという思いから、香水をワキガの部位に直接つけたくなりますが、これは間違い。ワキガと香水の匂いが混じり、かえって嫌な臭いになってしまうことが多いのです。

もしかしたら、自分ではワキガの臭いを隠したつもりでも、周りの人にはスメルハラスメントになっている可能性もゼロじゃありません。

ニオイに関するマナーは、自己だけが気に入って納得できれば良いのではなく、周りの人がどう感じるのかがポイントです。

ワキガが気になるときに、どのように香水を使うべきなのか、基本的なルールを知っておいたほうが良いでしょう。

香水の国・フランスでは、化粧品の売上より香水の売上のほうが大きいともいわれます。ワキガが多いフランス人の香水の使い方を知れば、香水をじょうずに使うヒントがつかめそうです。



Perfumerhouse

フランス人と香水

白人や黒人のほとんどはワキガ体質と言われ、フランス人も同じですが、ワキガを気にする人はほとんどいません。

香水は、消臭のためのものではなく、自分の個性を引き立てるためのアイテムであって、ワキガに対するネガティブな意識がないからでしょう。

香水の発祥の地といわれるのが、フランス南東部のグラースです。

18世紀に、皮手袋を長時間着けていたときのニオイを消すために、香料付きの革手袋を作ったのが始まりで、これがヨーロッパ中で大流行。香水は、もともとカラダにつけるために開発されたわけでは無かったんですね。

マリー・アントワネット(1755~1793)は、香水を愛した女性として有名ですが、お抱えの調香師がいたそうで、王妃の手袋のための専用の香水もあったようです。

また、ベルサイユ宮殿内の”プチ・トレアノン”という別荘では、多くの花々を栽培。乾燥させたバラ、白檀、ラベンダーなどを混ぜたにおい袋などを、宮廷内に流行らたとも。

フランスでは、赤ちゃんが生まれたときに、記念として香水を贈ることがあります。男性女性を問わず、香水がとてもポピュラーな存在であることが、ワキガが多いフランス人が香水をじょうずに使いこなせる秘訣なのかもしれません。

フランス人は、日本人のように毎日シャワーを浴びる習慣が無いようです。ニース駅前のホテルに予約無しで泊まったとき、シャワー・バスタブが無く、ビデしかなくて慌てたことがあります。

デリケートゾーンのケアなどのエチケットはしっかりおこなっても、ワキガについては日本人ほど気にしないようです。

香水は、ワキガを消すためにつけるのではなく、自己表現の手段として楽しむために使われているといった印象でしょうか。

ワキガをやわらげる香水の使い方

香水では、ワキガを消すことはできませんが、じょうずに使えば、ワキガをやわらげて自分の個性を引き出すことができます。ワキガとの合わせワザでしょうか。

ワキガが気になるときに、香水を使うときのポイントはつぎのとおりです。

  • 自分のワキガの臭いに合った香水を選ぶ
  • ワキガの部位に直接つけない
  • 季節など環境によって付ける量を加減する
  • デオドラントクリーム・制汗剤と併用する

ワキガの臭いは、すべての人が同じではありません。

ワキガの原因菌といわれるのが「ジフテロイド菌」ですが、脇の臭いは常在菌の構成によってさまざまなタイプがあります。タイプによってニオイの質が違いますので、自分のニオイのタイプに合った香水を選ぶのがポイントです。

ジフテロイド菌のタイプについては、以下の記事で解説しています。

わきが臭の原因菌・ジフテロイド菌とは
わきが臭は、皮膚のアポクリン腺から分泌する汗が原因ですが、汗そのものに強い臭いがあるわけではありません。アポクリン腺から出る汗に、エクリン腺からの汗、皮脂腺からの分泌物が混ざり、それを皮膚の常在菌が分解することで、わきが特有の臭いがつくられ...

4種類の香水

香水は、一般的に、濃度によってつぎの4種類に分けられます。一般的にと言ったのは、統一された分類法ではなく、フレグランスメーカーによってもかなりの違いがあるからです。

つまり、参考程度にしていただければと思います。

  • バルファム(perfum)
    ・濃度:15~30%
    ・持続時間:5~12時間
  • オーデパルファム(Eau de Parfum)
    ・濃度:10~15%
    ・持続時間:5~10時間
  • オードトワレ(Eau de Toilette)
    ・濃度:5~10%
    ・持続時間:2~5時間
  • オーデコロン(Eau de Cologne)
    ・濃度:1~5%
    ・持続時間:1~2時間

香水の種類によって、持続時間がかなり違い、つける部位によっても香りの強さが違ってきます。

バルファムは濃度が高いので1滴でも効きますが、オーデパルファムなら2~3滴。オードトワレはビジネスシーンでも使いやすく、オーデコロンはシャワー感覚で使えます。

時間経過による香りの変化

香水は、時間経過によって、香り(好調)が成分の揮発性の違いによって変化していきます。印象づけたい人に会う時間から、逆算して香水をつけるのがポイントです。

  • トップノート
    ・初めの10分間ぐらい、揮発性が高い成分の香りが広がります。
  • ミドルノート
    ・トップノートのつぎに~3時間ていど続く香りで、香水のボディになります。
  • ラストノート
    ・12時間ぐらいまで、香水の余韻が残ります。

Perfumerhouse(パフューマーハウス)のオーデパルファム「フローラルブーケ」のトップからラストは、下図のようになっています。

Perfumerhouse(パフューマーハウス)は、フランスから直輸入した良質な天然精油だけでつくられ、合成香料は使用していません。20年以上のキャリアを持つシニアパフューマー(調香師)が調合した、合成香料にはないエレガントで洗練された香りが特徴です。

香水の特徴がもっとも際立つのは、ミドルノートです。香水をつけるタイミングは、大切な人と会う30分ぐらい前がちょうど良いでしょう。

もちろん、香水をワキガの部位に直接つけるのは避けてください。



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香水をつける部位

香水を、ワキガの部位、つまりアポクリン腺が分布している部位に直接つけると、わきが臭と混じって嫌なニオイになってしまうことが多いようです。

香水は、腕の内側、手首、耳の裏側、ももの内側、ひざの裏側、足首、背中など、あまり汗をかかない部位につけることで、香りの特徴をうまく引き出すことができます。

香水をつける部位によって、香りの立ちかたが変わってきますが、静脈の上など、体温が高いところにつけるのが効果的です。

会食のときは、香水の使い方に注意しましょう!

繊細な味や香りの日本料理では、強い香りは禁物です。香水は、腰から下の部位に少量を使うようにします。



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デオドラント・制汗剤と併用する

香水には、消臭効果は期待できません。

ワキガが強いと感じるようであれば、デオドラントや制汗剤と併用してみましょう。

ワキガの嫌なニオイは、アポクリン腺からの分泌物そのものよりも、タンパク質や脂質などを細菌が分解するときに発生します。

デオドラントに、は雑菌の繁殖を抑える成分が配合され、嫌なニオイが発生するのを防ぎます。また、通常のデオドラントには、制汗成分も併せて配合されていますから、汗を抑える効果も期待できます。

制汗剤だけでも、わきがのニオイの発散を抑えることができます。

数日間、制汗効果が続くものもありますが、肌質がデリケートな日本人の肌には強すぎるものが少なくありません。また、衛生面からも不安が残ります。

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デオドラントや制汗剤は、実際に使ってみないと肌質との相性がわかりません。香水を効果的に使うためにも、自分の肌に合ったものを使うことをおすすめします。



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