夏本番はこれからというのに、記録的な気温の上昇に体がついていけません。
体温調節は自律神経の大事な機能の一つですが、急激な変化についていけずに、リズムを崩しやすくなります。
5月病とか6月病とも言われる”鬱(うつ)”の症状も、春先から初夏にかけて出やすいようですが、これにも気候の変化が関係しています。
自律神経失調症とうつ病の症状は似ていて、体調不良としてカラダの様々な部位の変化になってあらわれます。
便秘、不眠、疲れ、気力が出ない、などの心身ともに不調となって、そのままにしておくと、重大な病になることも。
そして、カラダの不調は、体臭にもあらわれます。
カラダの不調による体臭
漢方の世界では、体臭で不調の部位が分かるともいわれます。
脂のような臭いは、肝機能が低下しているときです。
肝臓で分解されるなずのニオイ成分が、肝機能の低下によって、分解されないまま、血液に溶け込んで、汗腺から汗と一緒にでるために臭うようです。
また、腎臓の機能が低下すると、尿がでにくくなって、毒素や老廃物が体内にたまり、やはり汗に混じって臭いの原因になります。
オナラも、我慢すると、腸の血管からニオイ成分が取り込まれて、体臭となって臭いますから、カラダの中の環境が変わるだけでも、”臭いケア”に役立つことがわかります。
ニオイケアのエチケット
加齢臭やワキガなど、年齢や体質などで、やむを得ないニオイもありますが、ケアの仕方で、ニオイを弱めることは出来るようです。
これからの汗ばむ季節に向けて、お肌のケアは勿論ですが、通勤電車やエレベーターの中、オフィスやレストランなどで、周りの迷惑にならないためにも、ニオイケアは最低限のエチケットです。
電車内なら、車両を移ることはできますが、レストランやオフィスでは”臭い”から逃げられません。
ニオイケアのためのサプリメント
ニオイケアに、デオドラントや制汗剤は外せませんが、体の不調が原因となるニオイについては、サプリメントが効果的です。
腸内環境の悪化によって発生したニオイの原因物質は、腸の血管から吸収され、血流に乗って汗と一緒に体臭となって発散されます。そのため、デオドラントクリームによる外側からのケアだけでは不十分なのです。
とくに、デオドラントクリームや制汗剤は、体の一部分にしか塗ることができませんから、体調不良などに原因があるニオイには対処できません。
甘酸っぱい臭いの”ケトン臭”なども、カラダのバランスを整えることでケアできるニオイの一つです。
口臭もカラダの内側に原因が!
人と会う時に一番気になるのが、相手の口臭かもしれません。
口臭の原因の7割は、口内にあると言われます。よく知られているのが歯周病ですが、歯周病より舌苔(ぜったい)のほうが強烈なようです。舌苔は、舌のザラザラした表面についた垢(あか)のことで、口臭の原因になる細菌の棲みかです。
歯磨きなどに口腔ケアは必須ですが、口臭の原因の残り3割は、体の中からつくられていることになります。
この原因物質の一つがケトン体で、甘酸っぱい特有の臭い。濃度が高くなると、呼気や体臭などに混じり、口臭や体臭として感じられます。
まとめ
体臭ケアは、デオドラントや制汗剤など、外側からのケアにたよりがちですが、その原因がカラダの内側にあることが少なくありません。
とくに腸内環境の悪化によってつくりだされたニオイ物質は、全身の皮膚や口内から悪臭となって発散されます。これを、香水などで隠そうとすると、さらに不快な臭いに。
季節の変わり目などに体臭が気になるようであれば、まずは腸内環境をととのえてみると解決するかもしれません。
イヌリンは、水溶性食物繊維の一種で、つぎのような働きがあると言われています。
- 食後の血糖値をおさえる
- 腸内環境を改善する
- 血中の中性脂肪を減らす
イヌリンとイヌリン配合のサプリメントについては、以下の記事を参考にしてください。