楊貴妃はわきが体質?魅力を引き出した香料とは

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楊貴妃といえば、クレオパトラと並ぶ世界的な美女の一人ですが、一説にはわきがだったという説があります。

日本では、楊貴妃とクレオパトラに、小野小町を含めて世界三大美人と呼びますが、小野小町は日本独自の評価のようです。

楊貴妃は、つややかな髪を持ち肌のキメは細かく、豊満な容姿でしたが、非常に多彩で、音楽や踊りなどに多彩な才能があったことでも知られています。

産まれたときから、かぐわしい体臭に包まれていたと言われますが、同時に、多汗で体臭もキツかったとの記録も。

楊貴妃が好んだ香水

香水・アロマ

楊貴妃には、香りにまつわるエピソードがいくつも残されています。

生まれつき体臭がきつかったことから、その体臭を消すために常に香水をまとっていたと言われますが、その香りが自身の体臭と混じりあうことで、楊貴妃がより一層魅惑的な女性となったことは確かなようです。

◎麝香(じゃこう)

楊貴妃がつけていたと言われる香水の一つが麝香(じゃこう)、ムスクとも言います。雄のジャコウジカの腹部にある香嚢からとれる分泌物で、”動物性香料”です。

麝香は甘く粉っぽい香りを持ち、香水の香りを長く持続させる効果があるとされています。

ジャコウジカはワシントン条約によって国際取引が禁止されているため、本物の麝香の入手は困難なだけでなく、不純物が多いなど品質上の問題があるとのこと。

現在中国では、ジャコウジカを飼育し、殺さずに麝香を採取しているそうですが、合成ムスクが使われることが増えているようです。

◎龍脳(りゅうのう)

龍脳は、玄宗皇帝が楊貴妃に贈ったとされる香料で、楊貴妃が愛用したことで知られます。

ボルネオ島、スマトラ島、マレー半島などに分布するフタバガキ科の龍脳樹という木からしみ出した樹脂が結晶化したものです。無色透明の顆粒状の結晶で、昇華性に富んでいるのが特徴。

幹の割れた中に結晶化していることもありますが、天然のものはとても貴重でとても高価です。

◎沈香亭(じんこうてい)

沈香亭(じんこうてい)は、玄宗皇帝と楊貴妃が花見をおこなったとされている建造物で、楊貴妃が牡丹を愛でるために建てられとされています。

香水や香料そのものではありませんが、その柱には「沈香」や「白檀」が使われ、壁には「乳香」や「麝香」を塗り込んでいました。

建物内は常に濃密な香りに包まれていたことになりますから、沈香亭そのものが人を惹き付ける香料であったと言えます。

さらに、沈香亭では、楊貴妃が好んだ山梔子(くちなし)や木蓮のお香が毎日焚き染められ、口には丁子や沈香を入れ、噛んだりもしたとの話もあります。

楊貴妃を前にして、沈香亭の香りに包まれたら、だれしも心を奪われてしまうでしょうね。

楊貴妃は芳香異体?

牡丹・楊貴妃牡丹の花・楊貴妃(引用:PhotoAC)

楊貴妃は「芳香異体」だった、という説があります。

「芳香異体」とは、生まれながらにして、とても良い香りがする特異的な体質のことで、その体から発散する香りは、他の香料も遠く及ばないとされます。

楊貴妃も、生まれた時に室内に芳香が充満していたそうですが、ウィキペディアには、次のような説明があります。

『開元天宝遺事』によると、楊貴妃は夏になるとよく汗をかき、臭いを放っていた。汗を溜めた肌は赤く見え、拭うとその赤色が布に移ったという。

この説明からも、楊貴妃がかなり汗をかきやすい体質で、他の女性とは違った特異的な体臭(アポクリン腺からの分泌物に起因する匂い)を持っていたようです。

わきが臭と香料のバランス

日本では、わきが臭は嫌われるニオイの代名詞になっていますが、楊貴妃の場合、香水を上手に利用することで女性としての魅力を存分に引き出しています。

一言でわきが臭といっても、ニオイの種類や強さは人によって違いますから、上手にコントロールできれば、楊貴妃のように異性を魅了する強力な武器にもなるわけです。

デオドラントを上手に使う

わきがで悩んで、アポクリン腺の除去手術をされる方も少なくありませんが、もしかしたら自分の個性を無くしてしまうことになるかもしれません。

アポクリン腺からの分泌物は、動物が異性を惹きつけるための重要な役割を果たしていると言われます。いわば、媚薬のようなもの?

このサイトでは、わきが対策のためのデオドラントクリームについて案内しています。

しかしデオドラントクリームをわきが臭を完全に抑え込むために使うのではなく、適度に残して自分の魅力を上手に引き出していただきたいと思います。

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