口臭や体臭が気になっても、食事のメニューに注意する人は少ないようです。
他人に焼肉を食べたことがバレてしまうのは、服に着いたニオイのせいと思っている方が多いと思いますが、原因はそればかりではないようです。
実は、肉に含まれるタンパク質が分解されるときに発生する腐敗ガスも原因に。
肉食に偏りがちな食生活では、便臭やオナラがクサくなるので要注意!
さらに腸内で発生したニオイ成分が、血管から吸収され、血流によって全身に送られるため、体臭や口臭、さらには肌荒れの原因にもなります。
でも、そんなオナラ臭の原因物質が、なんと香水の原料としても使われています。
タンパク質を分解するときの腐敗ガス
腐敗ガスの成分は、おもに「アンモニア」と「硫化水素」ですが、他にも便臭やオナラのニオイ成分「スカトール」や「インドール」などが作られます。
もう少しくわしく説明すると、タンパク質は一度アミノ酸に分解されてから体内に吸収されますが、その過程でアミノ酸の一部が「アンモニア」に変わります。
オナラや便臭のおもな成分となる「スカトール」や「インドール」は、腸内細菌の一種である「ウェルシュ菌」がタンパク質を分解するときに作られます。
ちなみに、この「スカトール」「インドール」は、少量では香水のようなニオイがすると言われますから不思議です。
オナラのニオイ成分が香水の原料に!?
というより、実際に香水の成分として使われているそうですが、その匂い想像できますか?
なんと、甘く妖しい香りを放つオレンジやジャスミンの匂い。と言われてもピンとこないと思いますが・・・。
ジャスミンは、香水に使われる代表格の成分ですが、この匂いには、3-メチルインドールが含まれていて、かすかに糞尿を感じさせるニオイがするとのこと。
実際に、香水に「インドール」や「スカトール」を配合することはめずらしくないようです。
また、ジャコウネコの排泄物(糞)が香水に使われることはよく知られています。
このジャコウネコの糞のニオイの成分は、香気成分「シベトン」ですが、一部スカトールも含まれていて、薄めることでジャスミンのような香りになるようです。
もちろん、ジャコウネコから採取したばかりのときは便臭のようですが、分量のバランスによって甘い妖しい香りに。
ニオイ成分は血流に乗って全身へ
ところで、これらのニオイ成分は、余分な栄養素の一部と一緒に、腸から吸収されて血流に乗って全身へ運ばれます。
汗と一緒に汗腺から排出されると、皮膚の常在菌に分解されて、ワキガや体臭を強くしてしまいます。
また、肺から呼気として排出されると、口臭の原因になり、相手に不快感を与え、スメルハラスメントの原因に。
口臭や体臭は、薄めても良いニオイにはなりません。
タンパク質に限らず、食物が分解され、便となって排出されるのは、30時間から120時間と言われていますから、焼肉などを食べたあとは、翌日以降も体臭に影響がでることになります。
ニオイを薄める食材「梅干し」
便臭やオナラは、健康だからこそ発生するニオイ成分とも言えますが、日常生活ではあまり歓迎されません。
かといって、大事な栄養素であるタンパク質を摂らないわけにもいきませんから、バランスを考えた食生活が大事ということですね。
ニオイを薄める効果があると言われる食べ物として、代表的なのが「梅干し」。
体の内部は、弱アルカリ性であることで健康が保たれていますが、肉を食べると酸性に傾きます。これを中和してくれるのが、アルカリ性食品です。
なかでも優れているのが「梅干し」で、牛肉100gに対して5gの梅干しがあれば中和してくれるそうです。
まとめ
便臭やオナラ臭は、食生活を見直すだけで改善することができますが、ワキガのように体質が関係している場合、それだけでは十分とはいえません。
そんなときに試してほしいのが、「デオドラント」です。
デオドラントというのは、本来、消臭効果のある製品に対してだけ使える言葉で、日本の薬事法では【医薬部外品】以外の製品には使うことができないようです。
しかし実際には、消臭や制汗作用があるクリームなどに、幅広くつかわれています。
デオドラントの目的は、”消臭効果”です。他のニオイで誤魔化すわけではないので、根本的にニオイの原因にアプローチすることができます。
香水などで誤魔化そうとすると、かえってニオイが混じって悪臭になってしまうことがありますが、デオドラントならその心配がありません。
デオドラントクリームのなかには、自然派素材で刺激が少なく全身に使うことができるものがあります。
「クリアネオ」や「ノアンデ」は、どちらも【医薬部外品】で、子供にも安心して使うことができるので好評です。
ワキガの悩みは、そのまま放置しておいても解決することはできませんから、ぜひ参考にしていただければと思います。