マスクを着けっぱなしにしていると、肌が痒くなったり、吹き出物がでてくることがあります。とくに、目の下や頬のマスクのヒモがあたるところ。
マスクによる肌荒れには、いくつかの原因が考えられますが、体質や肌質も大きく関係しています。
とくに、顔汗をかきやすい方は、マスク内の湿度や温度による蒸れによって、肌荒れの症状が悪化しやすいようです。
もちろん、マスクの材質や使い方に原因がある場合が少なくありません。
- マスクの素材が肌に合わない
- マスクの繊維の擦れによる刺激
- 汚れたマスクを何日も使い続ける
- 洗ったマスクに残った洗剤による刺激
まずは、今使っているマスクの再チェック!
- マスクをこまめに交換する
- マスクの形状を変える
- 柔らかい素材のものに代える
- ヒモのタイプを変えてみる
これでもマスクによる肌荒れがおさまらないようであれば、体質や肌質が関係しているかもしれません。
マスク内の温度・湿度は意外に高い
マスク内の温度は、外気温と比べるとかなり高くなり、その温度差は5℃ぐらいと言いわれます。
近年、気温の上昇が著しく、かなり早くから30℃を越すことが多くなっています。ある調査では、腕の部分が33.4℃ぐらいのときに、マスクを着用した部分では39.2℃を記録したとのこと。
春から初夏にかけても、かなり気温が高くなる日がありますから、マスク内の環境は、肌にとってかなり過酷だといえるでしょう。
一日中同じマスクをつけっぱなしにしたら、温度だけでなく、湿度のかなりのもの。きびしい高温多湿の環境だと言えるでしょう。
湿度に関する情報はありませんが、まずほぼ100%に近いのは間違いありません。
マスクによる肌荒れ・顔汗の影響は?
マスク内の高温多湿の環境は、サウナとは違い、肌にとっては好ましい環境ではありません。
サウナは、入浴前の水分補給、入浴時間、入浴回数など、ルールを守ることで、老廃物、毛穴の皮脂や汚れが排出されますが、つけっぱなしのマスクにこのようなルールは無し。
とくに顔汗をかきやすい人は、マスクを外したときに、マスクの内側がかなり湿っていることに気づくはずです。肌に潤いを与えてくれるなら良いのですが、肌の水分が蒸発している証拠でもあるのです。
さらに、マスクを外したときの水分の蒸散により、肌内部の水分も失われていきます。つまり、インナードライに。
顔汗でびしょびしょなのに、肌内部はカラカラの乾燥状態というわけですから、皮膚にとってはかなりのストレスです。
また、頻繁にマスクを外してスキンケアができるわけではありませんから、汗や皮脂をエサにして皮膚の雑菌が繁殖し、ニキビ・吹き出物ができる原因にもなります。
マスクが原因!「マスクネ」って何?
最近、マスクネという言葉を聞くようになりました。マスクによってできたニキを、“マスクネ”と呼ぶようです。
「マスク(mask)」と「アクネ(acne)」を組み合わせた造語で、「マスクネ」。アルファベットなら、maskne、あるいはmascneでしょうか。
マスクネの原因は、マスクの中の高温多湿、雑菌が繁殖しやすい状態です。汗や皮脂・汚れなどにより、ニキビ・吹き出物ができやすくなります。
顔汗への対処法
顔汗の程度は人によってかなり違いがありますが、自分ではそれほど多いと感じていない方も少なくありません。
こまめに、ハンカチなどで拭き取ることができるうちは良いのですが、マスクをこまめに外してケアはなかなか難しいようです。
額(ひたい)から流れ出る汗が、季節によってはクーラーが効いた場所でもなかなか止まらないことも。マスク内では、マスクネなどの肌荒れの原因にもなります。
顔汗の原因には、ストレスなどいろいろありますが、制汗作用があるクリームを使うことができればとても便利です。
顔にも使えるデオドラントクリーム
デオドラントクリームは、通常、殺菌作用だけでなく制汗作用もありますが、わきがや足裏、デリケートゾーンなどへ使うことを考えて開発されています。
デオドラントクリームのなかには、薬用成分を配合した医薬部外品で、おでこなどの顔汗にも使えるように開発されたデオドラントクリームがあります。
肌にやさしいデオドラントクリームとして知られる「デオエース」の姉妹商品「デオエース EX プラス」は、【医薬部外品】として国内製造され、顔を含めて全身に使ええるようです。
制汗成分「クロルヒドロキシアルミニウム」は、肌にやさしいのが特徴で、さらに保湿や美容のための成分が配合されています。
まとめ
顔汗、とくにオデコからの汗へのケアはやっかいですが、マスク環境ではかゆみや吹き出物など、肌荒れの原因になります。
こまめに汗を拭き取ることができれば良いのですが、忙しいときや人前ではなかなか難しいですね。
マスク内の環境改善は、マスクをこまめに交換して雑菌を増やさない、洗剤の洗い残しに気をつける、マスクの素材・形状を変えてみるなどを、まず試してみる必要があります。
しかし顔汗が多い方は、制汗作用があるデオドラントを、あわせて試してみるとよいでしょう。
顔用のデオドラントクリームには、子どもでも使えるやさしい成分が配合されていますが、肌質によっては肌に合わないケースも考えられます。肌に異常を感じた場合には、すぐに使用を中止しましょう。