飲酒で体臭やワキガが強くなる!?アルコールからつくられる有害物質とは

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お酒を飲み過ぎると、体臭やワキガが強くなるといわれます。

お酒そのものの香りは、食欲をそそり気分をリラックスさせてくれるのに、なぜ飲んだあとで体臭やワキガのニオイに影響するのでしょう。その理由は、アルコールが分解されるプロセスに関係があります。

アルコールからつくられるアセトアルデヒドがワキガの臭いを強くする

お酒にふくまれるアルコールは、20%が胃、80%が小腸から吸収され、血流にのって肝臓へおくられます。

肝臓におくられたアルコールは、有害物質であるアセトアルデヒドに分解され、さらに酢酸に分解されてから全身におくられます。

酢酸は、筋肉や脂肪組織で二酸化炭素と水に分解され、呼気や汗、尿となって体外へ排出されることになりますが、肝臓へおくられたアルコールのすべてが、一回のプロセスで処理されるわけではありません。

肝臓で処理しきれなかったアルコールやアセトアルデヒドは、ふたたび血流にのって全身をめぐることになります。

アセトアルデヒドは、二日酔いや悪酔いの原因になりますが、刺激臭があるため、汗に混じって排出されることでワキガの臭いが強くなると考えられています。



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アルコールによって血流が良くなることがワキガ臭の原因に

お酒にふくまれるアルコールには血管を拡張する働きがあり、血流が良くなることで発汗がうながされます。

ワキガ臭の原因となる汗はアポクリン腺から分泌されますが、汗そのものはそれほど嫌なニオイではありません。ワキガ臭は、汗や皮脂などが皮膚の常在菌(皮膚に存在している細菌)によって分解されることで、ワキガ臭特有のニオイがつくられます。

アルコールによって汗の量が増えれば、ワキガの原因となるアポクリン腺からも汗の量も増えるため、その結果、皮膚の常在菌と汗が混じり、菌が増殖することでワキガの臭いも強くなります。

また、肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒドが汗といっしょに分泌されるため、刺激臭のあるアセトアルデヒドがワキガ臭を強くすると考えられています。



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アルコールによるストレス解消でワキガ臭が緩和するけれど・・・

精神的なストレスを感じると、交感神経の活動が高まり、それに連動して発汗量が増えます。緊張汗(精神性発汗)と呼ばれています。

精神的な発汗は、手のひらや足のうら、ワキなど、特定の部位で起きるのが特徴ですが、全身に汗をかいているときにこの精神的な刺激が加わると、全身の発汗も同時に増えるようです。

適度な飲酒は、精神的なストレスを軽減しますから、緊張汗やこれにともなう全身の発汗をおさえる効果が期待され、体臭やワキガ臭も緩和するといわれています。

しかし、せっかくアルコールでストレスが緩和されても、発汗量が増えてしまえば、体臭やワキガが悪化する結果に。



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まとめ

お酒には、ストレス解消や料理をおいしくする効果があります。しかし、アルコールが肝臓で分解される過程でつくられるアセトアルデヒドは、血流にのって全身をめぐり、体臭やワキガ臭をつよくすると考えられます。

肝臓で処理しきれないアセトアルデヒドやアルコールは、ふたたび血流にのって全身をめぐるプロセスをくりかえします。これが、二日酔いや悪酔いの原因に。

肝臓がアルコールを一度に分解できる能力は、個人差はありますが、それほど大きくないようです。

お酒の飲みすぎは、健康に悪いだけでなく、体臭やワキガを悪化させる結果にも。

とくに汗をかきやすい季節には、多少面倒ですが、下着をこまめに着替えたり、シャワーを浴びるなど、清潔を保つ生活をこころがけましょう。

また、自分の肌質にあうデオドラントをつねにバッグにいれておくのも、実質的な効果だけでなく精神的な安心感もえられます。



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