寒くなると、汗をかきにくくなりますから、体臭へのケアも忘れがちになります。
でも冬は、衣服を着こむのでニオイが体と衣服の間にこもり、特別な臭いが漂います。
満員電車の人いきれに混じって鼻を襲う臭いが、夏と違うのは、体臭以外にも衣類そのもののにおいが混じるから?
更衣室などで、コートなど上着を脱いだ時にフワッと漂う他人の臭いは、1日の仕事前のやる気を失わせるには十分。
もしかしたら、昨日、風呂へ入ってないんじゃない?なんて疑惑もわきてきますが、もちろん面と向かっては聞けません。
そこに、昨日の宴会のアルコール臭が混じっていたら、もうちょっと近くへ寄れません。
まあ、自分自身のニオイはさておきの話ですが・・・。
お酒を飲むと体が臭くなる!
お酒を飲んだ後、いつも気になるのが体臭ですが、汗や呼気に混じって体のあちこちから発散されます。
警察の飲酒取り締まりの検問でも、まず呼気をチェックしてから、検査装置で実数値を測ります。
それだけ、お酒を飲むとアルコールが体のあちらこちらから放出されますが、飲んでいる本人はほとんどニオイを感じないので、スメルハラにも気づきません。
自宅へ帰って、家族から”お酒くさい!”なんて言われ、すぐ、ファブリーズ!
この臭いは、どこから?
分解しきれない臭い成分が汗といっしょに体外へ!
お酒のアルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドがつくられます。このアセトアルデヒドは毒性が強く、頭が痛くなったり二日酔いの原因になります。
アセトアルデヒドは、特別な酵素によってさらに分解されて酢酸に変わります。
最終的には、二酸化炭素と水に分解されて体外へ排出されますが、分解酵素のはたらきが弱いと、いつまでも体内に残ることになります。
ビール中ビン1本分のアルコールを分解するのに、個人差がありますが、男性なら2時間、女性では3時間ほどかかると言われます。
分解されなかったアセトアルデヒドなどのニオイ成分は、汗といっしょに体外に排出され、いやな臭いの原因になるわけです。
アルコールに弱いのは日本人の遺伝子!
お酒は、鍛えれば強くなるわけではありません。
日本人は、外国人、とくにヨーロッパ人やアフリカ人と比べて、アルコールを分解する酵素が、外国人に比べて少ない、あるいは無い人がかなり多いとのこと。
一説によれば、日本人の約44%がこの酵素を持っていないとも言われています。
遺伝的なものだそうですから、鍛えて酵素を増やすこともできません。
お酒を飲む習慣があると、だんだんアルコールに強くなると言われますが、これは別の酵素の働きが強くなるだけのこと。
根本的に、お酒に強い体質に変わるわけではないそうです。
お酒を飲んですぐ赤くなる人は要注意!
お酒を飲んですぐに顔が赤くなる人は、無理な飲酒は厳禁!
新陳代謝が良いから、なんて言われることもありますが、アルコールを分解する酵素が少ない証拠。
アセトアルデヒドがなかなか分解されず、血中濃度が高くなっています。
なお、お酒に強い人は、アセトアルデヒドの濃度は上がりませんが、血中のアルコール濃度そのものは、お酒に弱い人と変わりません。
アルコール依存症に注意!
お酒のニオイを消すには?
とりあえずニオイを消すには、シャワーを浴びるのも一つの方法ですが、体内のアルコールが消えるわけではありません。
アルコールを早く体外へ排出する方法として、多くの医師がすすめるのが、水分をたくさんとること。
二日酔い予防として、アクエリアスやポカリスエットを飲むという医師もいますが、なかには、お酒を飲まないのが一番という先生も。
ワキガ体質や多汗症の人は注意!
ワキガ体質や汗をかきやすい人は、注意しなければいけません。
汗に混じって、アセトアルデヒドなどのニオイの原因物質が出てきますから、ふだんよりしっかり対策しておく必要がありそうです。
アルコールやアセトアルデヒドを分解するわけではありませんが、【薬用】デオドラントでケアするのも一つの方法です。
皮膚の雑菌の働きと汗を抑えることで、余計なニオイが発生するのを防いでくれます。
フレグランスで誤魔化そうとすると、いろいろな臭いが混じり合って、さらに悪臭になってしまうことも。
【薬用】デオドラントを、バッグに1本忍ばせておけば、大事な人と会うときにでも心配いりません。
冬の生活習慣もニオイが強くなる原因に!
冬は、あまり汗をかかないので、ワキガや体臭へのケアを怠りがちです。
また、夏のように、シャワーを毎日浴びる方も減ってくるので、皮膚には皮脂や汚れなどがたまっています。
これを雑菌が分解することで、ワキガや体臭の原因となるニオイ成分が放出されますから、夏よりニオイがきつくなることも。
足の汗は1日コップ1杯!
足のニオイが気になる方が多いと思いますが、それもそのかず、足裏が1日にかく汗の量はコップ1杯分と言われます。
かなりの量ですが、これが靴のなかにこもるわけですから、そのニオイは想像がつくと思います。
もちろん、アセトアルデヒドも一緒に。
臭いを気にし出したら、切りがないかもしれません。
しかし、オフィスライフでは、周りに迷惑をかけないための最低限のマナー・エチケットであることは確かです。
【薬用】デオドラントをバッグに入れておけば、いざというときにも心配しないですみます。
もちろん、お酒の飲み過ぎとは別の話ですが・・・。